開放式小型湯沸し器の危険性
神奈川県相模原市 2007年3月 文責: (有)A tempo
今、台所のガス瞬間湯沸し器(開放式小型湯沸し器)の危険性がマスコミで取り上げられ、メーカーは注意の喚起と無料点検のご案内をテレビで流しています。
以前「パロマ半密閉式瞬間湯沸器」が騒がれてた時、私のブログでこの瞬間湯沸し器の危険性についても主張しました。
現在は、新築物件でこのタイプを採用することはほぼ有り得ませんが、古い住宅には多く残っています。このタイプの湯沸し器は、バランス釜がセントラル給湯タイプに発展する時期以前は採用せざるを得ない台所用の給湯器です。当時お風呂への給湯と台所への給湯を別々に考えおり、主に食器洗浄用として広く普及しました。
賃貸アパートでは、台所にガスカランと給水栓をこの湯沸し器用に設置し、湯沸し器自体は入居者負担としていました。
室内の空気で燃焼し、排気は室内へ開放されます。換気扇かレンジフードで間接的に室外へ排気されますが、連動している訳ではありません。
当時の建具サッシュはそれほど機密性が高く無かったためでしょうか、酸欠・CO中毒の危険性については騒がれる程ではありませんでした。
生活様式も今より窓を開放する機会が多かったように思います。
エアコンの普及や、省エネが叫ばれるようになって、密閉志向が高まり、このタイプの湯沸し器が凶器に変貌しつつあるのです。前にも書いたとおり、安全に使うには車と同じく免許証が必要な程です。
未だにこのタイプの湯沸し器をお使いの方は、安全装置の付加されたタイプへの更新や、COセンサーの設置も考えられますが、完全ではありません。 セントラル給湯へのリフォームをお勧めいたします。
無色無臭の一酸化炭素を検知してお知らせ!
一酸化炭素検知器 ファイヤーエックス
お年寄りには特に危険です。
このタイプの湯沸し器を前提とする古い賃貸物件を持ちのアパート経営・大家さんや、未だにバランス釜を浴室内に設置されている方は、事故が起きる前にセントラル給湯への更新をご検討ください。
是非、ご相談ください。
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北海道でまた一酸化炭素中毒による死亡事故が発生 2007/3/5 経済産業省
(a-tempo) 2007年3月 1日 11:58 | 個別ページ | トラックバック(1)