2009年2月

増圧ポンプへの切り替えによる受水槽解体

加圧ポンプから増圧ポンプへ切り替えましたので、受水槽(約90t)の解体です。

     受水槽解体         解体 001

解体 002
1回/年内面を清掃していますが、結構長年の汚れが付着しているように見えます。

    受水槽解体05     増圧ポンプ 001

    受水槽 002  コンクリート基礎も撤去されさら地になりました。

1回/年清掃し、水質検査を実施していましたが、その費用が節約できます。
本管からの直接の給水はより衛生面で有利です。

非常用の水源として残す意見もありましたが、費用対効果(B/C)を検討の上、撤去する事となりました。

基礎も撤去しますので、跡地は、自転車置場等に転用できます。

ポンプ室のポンプと廻りの配管も解体します。 ポンプ室

   解体 005     加圧タンク  加圧タンクの解体です。


   ポンプ室 002     ポンプ室 001

ガランとしたポンプ室の片隅に、75mmと50mmの増圧ポンプが2SET設置されています。


関連記事:増圧ポンプへの切り替え工事        直結増圧ポンプが能力アップ        特例直圧給水方式とは        事務所ビルにも直結増圧ポンプ        増圧ポンプへの切り替え工事設計図

ニュースです!!日本で固定価格買取制度

ついに、2010年度から固定価格買取制度導入となりそうです。
昨日(2/24)経済産業省が発表しました。
開会中の通常国会に制度を盛り込んだ新法が提案されるそうです。

横浜市も、すでに2009年度予算案に同制度を盛り込んでいました

フィードインタリフ/FIT制度と海外では呼ばれており、待ち望んでいた制度です。
50円/KWH程度ですから少し安目ですが、補助金と併せ技で、相当のインパクトがあります。

日本もやるじゃないですか。通常国会を見守ります。

新制度は家庭など電力利用者が太陽光でつくった電力について、自宅などで消費する以外の余剰分を電力会社に買い取ってもらう内容。既に発電装置を設置している利用者と制度開始から3―5年に設置する利用者が対象。買い取り価格は太陽光発電の普及に合わせて、年度ごとに下がる。
2009/02/24 NIKKEI NET

次は、発・送電分離を視野に入れた風力発電への適用が期待されます。


関連記事:太陽光発電の年間発電量データ        太陽光発電補助金の募集開始        太陽電池モデュールの設置        見直される太陽光発電        SANYOの太陽電池        ウランよりシリコンに期待します        外壁に設置されたソーラー発電パネル        太陽光発電に欠かせないスマート・グリッド

関連情報:家庭の太陽光発電、高く買い取り 電力会社に義務づけ

2009/02/24 asahi.com


最近の太陽光発電をめぐる動向

■ 米国で太陽発電施設の建設ラッシュ、金融安定化法が追い風に

WIREDVISION 2009年2月26日

米国で太陽発電施設

■ 松田雅央の時事日想:太陽光発電世界1位――ドイツのソーラー事情

ソーラーボート
観光と環境の目玉として導入されたこのソーラーボートはエンジンの騒音と振動が全くなく、まるで滑るように水面を進む。「太陽光って人と自然に優しいエネルギーなんだ!」、そう実感させてくれる素敵な乗り物である。

■ 三菱商事、世界最大の太陽光発電事業へ参画

2009/03/05 マイコミジャーナル

ポルトガル太陽発電施設

ポルトガル Mouraの太陽光発電施設。敷地面積は約250haで、東京ドーム53個分、皇居敷地面積の2倍になるという

■ 太陽電池先進国・日本は復活するか?

2009/03/10 TECH ON

■ 太陽電池を搭載した携帯電話機がお目見え、新しい市場としての期待が高まる

(2009/02/16)EETIMES JAPAN

太陽電池携帯電話

太陽電池を搭載した韓国Samsung Electronics社の携帯電話機「Blue Earth」である。

■ 国際宇宙ステーション、太陽電池パネル展開完了

AFPBB News 2009年03月21日

ISS

ISS2.jpg
4対すべての太陽電池パドルが取り付けられたISS(背景は地球の縁。太陽光の散乱で大気が青く見えている)     【2009年3月30日 NASA News】

■ 羽田空港ターミナルビルに太陽光発電システム-環境負荷低減を推進 羽田経済新聞 2009年3月28日(土)

羽田空港.jpg

同発電システムは第1旅客ターミナルビル屋上に4カ所、第2旅客ターミナルビル屋上に2カ所、P4・立体駐車場の屋上1カ所に設置する。設置面積は合計約3,000坪で、総発電容量は1,240キロワット。年間439トンのCO2の削減につながるという。

■ ファサードのガラス面に太陽電池-ヒューリック、八王子の新ビルに設置 八王子経済新聞(2009年03月12日)

八王子.jpg

ファサードに太陽光発電モジュールを挟み込んだパネルを採用した「ヒューリック八王子ビル」

■ “太陽光で”動く歩道 JR桜木町駅前

動く歩道.jpg

薄く衝撃性に強い建材一体型ソーラーパネル(アモルファスシリコン太陽電池)を採用。太陽光発電による電気を歩道へ供給する。 ソーラーパネルの面積は1773平方メートル、発電量は年約7万5000キロワット。 産経ニュース 2009.3.31

■ 東芝とシャープが太陽光発電で提携へ

東芝とシャープは27日、太陽光発電事業で包括的な業務提携を結ぶ方針を明らかにした。近く合意する見通しだ。

 シャープが東芝に発電パネルを、東芝がシャープに配電システムを供給し、共同で発電設備の受注拡大を目指す。

 東芝は発電した電流を直流から交流に変換する装置や蓄電池などは自社で製造、パネルはシャープから調達する。

 シャープは07年の発電パネル生産量で世界2位。09年度に堺市に建設中の新工場を稼働させて増産する予定で、東芝との提携で安定した供給先を確保する。

(2009年3月28日 読売新聞)

■ ソーラーパワー、動け大望遠鏡 東大がチリで発電計画

東京大 チリ.jpg アタカマ砂漠に設置される太陽光発電の想像図。望遠鏡は後ろに見えるチャナントール山の山頂に建設される=東京大提供
2009年4月12日 asahi.com

東京大が、南米チリ北部のアタカマ砂漠で世界最大級の太陽光発電を始める。14年ごろの観測開始を目指す赤外線望遠鏡の電力をまかなうほか、近くの市にも供給する計画だ。大型の先端研究施設をクリーンエネルギーで動かすのは世界初という。

 計画では、約20ヘクタールの土地に2万キロワット程度の太陽電池を設置する。最大級でスペインにある2.3万キロワットの施設に匹敵する規模。建設費は100億円程度を見込み、発電や送電技術の開発をする民間会社の協力も得る。

■ 新型プリウス,京セラ製の太陽電池の効率は16.5%

プリウス太陽電池.jpg
プリウス.jpg
PVジャパン2009 日経Ecolomy より

■ 電池切れでも太陽光で充電可能、ソフトバンク『SOLAR HYBRID 936SH』

ソーラー携帯.jpg

増圧ポンプへの切り替え工事

本日は、増圧ポンプへの切り替え工事を実施していますので、自宅が断水しています。
40戸程度が5棟からなる団地ですが、今朝までは、大型の加圧ポンプにより給水していました。

増圧ポンプ 006  撤去される加圧ポンプ

写真の中央床に転がしてあるのは、敷地内の地中埋設にて使用するHigh Density Polyethylene-HDPE管です。

左手前は、自家発電機です。停電時にも給水するためのものですが、点検費用が馬鹿になりませんでした。
増圧ポンプは停電時にも本管の圧力により給水可能となります。当然撤去されます。

ただし、受水槽方式は断水時に半日程度給水可能ですが、増圧ポンプ方式は、直ぐに断水します。

このポンプ室は、写真左の壁沿いに新しい増圧ポンプが、コンパクトに2SET設置されていますので、加圧ポンプ撤去後は、倉庫等に転用できます。

水道局からは、1棟毎に5SETの増圧ポンプにて供給するように言われたのですが、2棟を50mm、3棟を75mm(当時新製品)の2SETで供給させて欲しい旨申し入れ、了解されました。
言って見る物です。(水道局様、ご理解有難うございます。)
おかげ様で、相当工事費が助かりました。

給水本管(300φ)からの引き込み分岐管は、それぞれの増圧ポンプ毎に必要で、1本を2本に追加する事はどうしても曲げられないとの事でした。

不断水分岐工法2   不断水分岐工法 分岐サドル

不断水分岐工法により給水本管から分岐しています。
近隣建物に断水による迷惑を掛けることなく、本管分岐工事が行えます。

不断水工法 不断水工法の原理  コスモ工機より

75mmの増圧ポンプは、初めてお目にかかりました。

増圧ポンプ 004 手前が75mm    増圧ポンプ 010

増圧ポンプ 003

75mmの縦型ポンプは、この製品のために開発されたもので、見慣れない形をしています。
隣にある50mmの増圧ポンプに比べるとずいぶん大きく感じます。

敷地内の給水管は、高密度ポリエチレン管(水道配水用ポリエチレンパイプ:青、High Density Polyethylene-HDPE管)と電気溶着継手により施工しています。

錆びることを知らない、軽い配管材料です。
紫外線には強くないので、地中埋設管専用です。可とう性が結構あるので、継手は少なくてすみます。
サドル付分水栓による配管の分岐も可能です。

電気溶着継手の作業は、熟練工が不要で、工具も軽微ですし、しかも信頼性の高いものです。

電気溶着  電気溶着(EF接合)のメカニズム

EF(エレクトロフュージョン)接合とは、接合面に電熱線を埋め込んだ管継手(受口)に管(挿し口)をセットした後、コントローラから通電して電熱線を発熱させ、管継手内面と管外面の樹脂を加熱溶融して融着し、一体化させる接合方法です。
電気溶着継手2  電気溶着継手

夕方5時頃、やっと新しい増圧ポンプからの水が出てきました。

受水槽解体
早速受水槽を解体しています。1週間くらい掛かります。
関連記事:増圧ポンプへの切り替えによる受水槽解体        直結増圧ポンプが能力アップ        特例直圧給水方式とは        事務所ビルにも直結増圧ポンプ
関連情報: ■ 増圧直結給水の適用範囲を拡大しました!! 東京都水道局
現在、「増圧直結給水方式」により、16階程度、200世帯程度の建物まで直結給水方式が可能になっていますが、下記のとおり、増圧ポンプを複数設置する新たな給水方式により、これまで直結給水できなかった建物でも直結給水方式を選択していただけるようになります。
(1)「増圧直結給水方式(直列多段型)」・・・より高層な建物への給水 複数の増圧ポンプを地上と建物の中間層等に直列、多段に設置する方式で、全国で初めて導入するものです。

(2)「増圧直結給水方式(並列型)」・・・より大規模な集合住宅等への給水
複数の増圧ポンプを地上に並列に設置する方式です。

新たに導入された増圧ポンプ給水方式
増圧直結給水2

導入可能な建物の範囲が大幅に拡大されました。

■ 直結給水方式への切り替えのお勧め 横浜市水道局

横浜市水道局

管理委託契約に関する診断業務

神奈川県大和市 2009年2月 顧問: (有)A tempo

マンション管理士として顧問をしておりますマンションからのご依頼で、「管理委託契約に関する診断業務」の報告書を提出いたしました。
現状の管理会社への管理委託契約金額を3/4に減額できる提案をしています。

管理委託契約診断 表紙
● エレベーター点検費用 ● 自家用電気工作物点検費用 ● 消防用設備点検費用 ● 機械式駐車装置点検費用
については、加えて仕様変更・工夫による削減提案をしています。

色々書き加えると、20ページに及ぶ大作になってしまいました。

管理会社にもろもろご不満をお持ちの方は気軽にご相談下さい。


関連記事:エレベーター点検費用の削減        自家用電気工作物点検費用の削減        消防用設備点検費用の削減        機械式駐車装置点検費用の削減

空調室内機のコイル洗浄

神奈川県新横浜 2009年2月 維持管理: (有)A tempo

弊社が建物維持管理をしている事務所ビルにて、空調室内機のコイル洗浄を実施しました。
室内機を分解し、養生した上で薬品をスプレーして洗浄します。

カセット1  カセット2

           カセット3  カセット5

 カセット4 
薬品をスプレーしています。

コンピュータールームで24時間空調でしたので、熱交換コイルの埃付着進行が早く、5年目での実施となりました。

コイル洗浄   カセット6  カセット7

                     分解された部品も洗浄します。

省エネルギーを考慮すればもう少し早めに実施すべきかもしれません。

コイル用のサーミスタも同時に交換します。カセット8

1F室内機コイル コイル洗浄前

    

カセット9
   室内機のコイルが、見違えるほどきれいになりました。 熱交換効率も格段にUPし、空気清浄度のUPは、健康面・花粉症に対しても有効と考えます。 省エネルギーにも貢献します。

今後、階毎の実施を予定しています。


関連記事:ホンダ、F1を完全撤退        エアコン室外機のコイル洗浄とハイブリッドファン        ホテル冷温水循環ポンプの更新

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