増築にも住宅版エコポイント支給
各地で住宅版エコポイント講習会が開催されていますが、増築工事にも住宅版エコポイントが支給されるようです。
増築の場合、どれだけ断熱性能を高めても一次消費エネルギーは増加してしまいますが、経済効果を狙っての事と思います。
例えば窓の改修については、以下のようなやりとりがあった(回答は行政官)。
Q:大きさは関係ないのか。
A:あまりに小さい窓はどうするか検討中で、大きさによってポイントに差をつけることも視野に入れている。
Q:窓はLow-E(低放射)にする必要があるか。
A:日射の遮蔽ではなく、断熱が目的なので通常の複層ガラスでよい。
Q:増築も対象になるのか。
A:趣旨には反するが対象にする。
>>>>>各地で住宅版エコポイント講習会、即時交換」にも言及 ケンプラッツ 2010/01/13
また取得したエコポイントの交換対象として、一体的に実施する他の工事にポイントを充当する事も可能となるようです。これも経済効果を狙っています。
サッシ交換工事と、家電エコポイント付で自分が購入したエアコンを支給しての設置工事を同一リフォーム工事業者へ発注する場合等では、一体的な追加工事として住宅エコポイントの交換対象となるような気がします。
別工事業者へ分離発注するとだめでしょう。工事時期をずらせば、累計30万P/戸まで分割発注できそうです。
バリアフリー工事や、エアコン設置工事も一体的に同時にできるサッシ工事屋(または断熱工事屋)さんは稼ぎ時となりそうです。居ればの話ですが。
窓のエコリフォームに対する発行エコポイント数も発表されています。
断熱材の1戸あたりの最低使用量も定められました。例えば、「高性能グラスウール断熱材 24K 相当」を使用する場合は、一戸建ての住宅の屋根で6m3(容積)です。
省エネ判断基準にあるような5地域区分による差異はありません。
120㎡の屋根であれば、50mmの厚さがあれば良い事になります。
発行ポイント数は30,000ポイントです。
小規模な住宅や3階建て住宅の場合は、屋根リフォームによるポイント獲得は無理と考えられます。
バリアフリーリフォームの中に段差解消工事の項目が含まれています。
どの程度の数値が段差解消工事と言えるかどうかを研究する必要がありそうです。段差0はあり得ませんから。
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■ 住宅版エコポイント制度の実施について(発行エコポイント数等) 経済産業省
■ 住宅版エコポイント制度の概要について 国交省
■ サッシメーカー各社のエコポイント対象予定製品
YKK AP TOSTEM 三協立山アルミ 新日軽
■ 断熱材メーカーによる「住宅版エコポイント対応」に関する講習会
旭ファイバーグラス
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