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瑕疵それとも劣化?塗装壁のクラック編

先日呼ばれたマンションでは、外壁タイルが大量に剥がれているだけでなく、塗装壁においてクラックが目立っていました。

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写真では判り難いですが、発生しそうな場所にちゃんと発生しています。ありそうでないのが、クラック誘発目地です。無いので目立ちません。

構造耐力上主要な部分に発生しているクラックは、RC造で湿式仕上げ材の場合、次に当てはまると瑕疵が存する可能性が高いとされています。
    >>>>住宅紛争の参考となるべき技術的基準(告示1653号

① 仕上材と乾式の下地材にまたがったひび割れ
② 仕上材と構造材にまたがった幅0.5mm以上のひび割れ
③ さび汁を伴うひび割れ(構造耐力上主要な部分でない壁、柱又ははりに発生したものを除く。)

当マンションのひび割れは、いずれも0.2mm程度が多いので、瑕疵と判断すべきものは少ないと思われますが、裁定する立場ではありません。
構造耐力上主要な部分からさび汁を伴うひび割れが見つかれば、注意する必要があります。

型枠大工が、目地棒を忘れているようなので、醜いひび割れが目立ちます。
開口部等に設ける斜め補強鉄筋もクラック発生を有効に防止します。

外壁塗装材が、下地コンクリートのひび割れに追従できるものであれば、ひび割れを目立たなくすることもできます。


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