2012年3月

点検不能な受水槽の撤去

  これまで数多くの受水槽を撤去してきました。

受水槽撤去.JPG

2005年での実績写真:東京都狛江市

今回のご依頼は、これまでで最も撤去したくなる物件です。
受水槽には6面点検が求められます。(建築基準法施工令第129条の2の2に規定され、昭和50年建設省告示第1597号(改正 昭和57年建設省告示第1674号)に規定されています。)
底部/周壁に60cm・上部100cm保全スペース が必要となります。
 

 

 

受水槽.JPG

 

 

 

 

 

 

 

ところが、いろいろな事情があるのでしょうが右写真の受水槽にはこの保全スペースがありません。いかにも撤去されることを待っている受水槽と言えるのではないでしょうか。

早速撤去手続き・見積に着手します。


関連記事:増圧ポンプへの切り替えによる受水槽解体         特例直圧給水方式とは    

        増圧ポンプへの切り替え工事設計図

 

シーちゃんの体調が芳しくないので病院に来ています。

   シーちゃんの体調が芳しくないので病院に来ています。仕事に優先します。元気が出る薬と特製フードを頂いて帰ります。

@ひだまり動物病院

しーちゃん.JPG   しーちゃん20120323.JPG

浦安住民が液状化でM不動産を提訴

千葉県浦安市で、東日本大震災によって液状化被害を受けた住民が不動産会社などを訴える動きが相次いでいます。
  訴訟ドミノ、液状化で浦安住民が三井不動産を提訴 ケンプラッツ 2012/03/19

構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分に対して、10年間の瑕疵担保責任を住宅供給者側に求めている品確法では、地盤はその瑕疵担保責任の対象ではありませんが、訴状では「軟弱であるにもかかわらず、地盤状況を考慮しない基礎を設計したために不同沈下が生じた場合には、土地の瑕疵であるとともに基礎の瑕疵である」と主張してます。

自然条件・設計与条件である「土地の瑕疵であるとともに」の部分は異論の有る方もあるでしょうが、「地盤改良費は土地売主負担とするのが原則」と言う判例も有ります。
 

FL法.jpg

今日、震度により液状化の可能性がある地域は、明らかになりつつある時代ですから、「地盤状況を考慮しない基礎を設計したために不同沈下が生じた場合には、基礎の瑕疵である」とする所は、異論が無いのではないでしょうか。

見方を変えると、埋立造成地は何年目までが人工物で、何年目以降が自然物なのかと言う事かも知れません。
自然に対して瑕疵担保責任は問えませんから。

売買契約は2004~05年。

設計時に設計者が対液状化に関する性能・情報を知り得たかどうかが争点になると思われます。

司法の判断が待たれます。

 

 

 

 

 

関連記事:地震による液状化対策案       地盤改良費は土地売主負担とするのが原則
       地震の強さと瑕疵担保責任      地震による住宅被害に対する瑕疵担保責任


関連情報:千葉県浦安市の地価動向。埋め立て地でない元町地区は下落率が小さい(資料:国土交通省)
       国土交通省告示第1113号2項
       平成13 年国土交通省告示第1347 号
       木造住宅が液状化で傾いたら建基法違反か? ケンプラッツ 2011/05/31

アナログ電波障害対策施設の撤去

 2011年7月24日で従来のアナログ放送が終了し、地上デジタル放送に移行が完了しました。(岩手県、宮城県、福島県を除く)
移行前に使用していた、アナログ電波障害対策施設(アンテナ、ケーブル、保安器など)の取り外し工事を行うことにより、電力会社や通信会社の電柱への共架料金の費用など、マンションの管理組合様・オーナー様の負担が軽減される可能性があります。
今が全国的にその工事の最盛期です。て言うか、あまり営業しなくても受注でき、取り立てて急いで工事する必要はありません。 

引き続きデジタル対応の電波障害対策施設を設置しなくてはならない例は少ないようですが、ここで問題となるのは、上記撤去費用への投資が、共架料金減額に見合うかどうかと言うことです。
自然減・成り行き撤去に任せることも可能かもしれません。


保安器.JPG                                      電柱                               中継増幅器                  近隣住戸の外壁に取り付けられている保安器
 

10年以内で回収できる例は稀ですので、アンテナやケーブルをそのままにしておくことも考えられます。しかしその場合は、毎年電力会社等に支払っている「電柱共架料」(年間数万円~数十万円程度か)を払い続けるほか、近隣住民が家の建て替え等で敷地内に設置されている小さな支柱が障害となったときは、従来と同様その撤去費用の負担が生じると考えられます。

さらには、電力会社や通信会社の電柱を、何らかの理由で移設しなければならなくなった時には、その都度電波障害対策ケーブルの対応(部分撤去を含めて)もしなければなりません。

施設の経年劣化(たるみ等)による事故・トラブルに巻き込まれる可能性を否定できません。
無用となったものを、放置しておくことの社会的責任もあるようにも考えられますので、お勧めはできません。

撤去にかかる費用を原因者である国へ請求することも・・・・誰か挑戦して見てください。

 

関連記事:ビル陰共同受信地域への管理組合の対応

モニター付きインターホンへの全面改修(2)

  マンション管理士として顧問をしています200戸程度のマンションで、インターホンシステムを全面的に改修しました。

20122月.JPG  ⇒ IMG_1700.JPG

 エントランスロビーインターホンは、見かけはあまり変わりませんが、カメラが内蔵されたものに新しく替わりました。各戸のカギはそのまま使えます。テンキー文字の擦れが解消されています。
 

画像 132.jpg  ⇒ IMG_1697.JPG

各戸玄関先のインターホンもカメラが内蔵されたものに新しく替わりました。

画像 128.jpg  ⇒ IMG_1698.JPG

各戸専有部のモニターです。23万画素カラー3.5型TFT液晶モニターです。クロスの補修や、裏面化粧パネル無しで設置しています。

下の写真にある、エントランスカメラの画像に切り替えることができます。


IMG_1699.JPG

 来訪者の全体像を映すカメラが、左上天井に新しく設置されました。防犯性能が著しく向上します。

IMG_1705.JPG

 

撤去した古いインターホンが、
集会室の一角に集められています。

このミッションは、マンション管理士ならではのものだったと自負しています。


 

関連記事:インターホンシステムの一斉交換        モニター付きインターホンへの全面改修 

太陽光発電パネル上の雪のジャンプ飛距離

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子蔵王大会では高梨沙羅(北海道・上川中3年)が初優勝を果たしました。       
ジャンプ女子 ソチ五輪へ羽ばたく十代 高梨沙羅 (毎日JP)


昨日のなでしこジャパンの対アメリカ戦勝利と共に、おめでとうございます。

ところで、太陽光発電が雪国でも急速に普及しているので、滑雪被害についてよく電話で相談を受けます。お隣の外壁や、高級車を落雪が傷つけてしまうのです。

太陽光発電パネルを屋根に設置すると、雪は遠くに飛ぶのでしょうか。・・・・実験した人達がいます。
 

落雪.jpg

 

独立行政法人防災科学技術研究所雪氷防災研究センター」の方達です。

2階建ての場合は、太陽光発電パネルの落雪はトタン屋根より約1.5m遠くに飛ぶ計算になるそうです。


太陽光発電パネルを設置した場合、雪止めは設置できません。

鼻隠しと屋根の間に隙間を設けて、雪を板に当てて真下に落とす方式(・・・・雪当て方式と勝手に名付けました)の方が、隣地境界線に近くまで住宅を配置できるので有利ではないでしょうか。

 

 

 
 



関連記事:雪止めの効果

関連情報:意外と飛ぶ、太陽光発電パネルからの落雪  ケンプラッツ 2012/02/27

インターホンシステムの一斉交換

 マンション管理士として顧問をしている近くのマンションにて、今全戸のインターホンシステムを交換しています。15年経過すると、正直に機能不全となる戸数が増加していきます。エントランスにてオートロックになっており、モニター付へグレードアップします。
 

インターホン.JPG

先週までが共用部で、明日からは、専有部の取り換えに掛かります。200戸近くの都合に合わせる必要があります。室内機の交換に際して、ある工夫をすれば、クロスの改修等をせずに済みます。

モニター付へグレードアップするには一斉交換しなければなりません。共用部と占有部にまたがるグレードアップ改修ですので、総会での決議が必要となります。

長期修繕計画にてあらかじめ予定された工事です。



関連記事:長期修繕計画の説明
       長期修繕計画作成上の注意点

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