本日は、増圧ポンプへの切り替え工事を実施していますので、自宅が断水しています。
40戸程度が5棟からなる団地ですが、今朝までは、大型の加圧ポンプにより給水していました。
撤去される加圧ポンプ
写真の中央床に転がしてあるのは、敷地内の地中埋設にて使用するHigh Density Polyethylene-HDPE管です。
左手前は、自家発電機です。停電時にも給水するためのものですが、点検費用が馬鹿になりませんでした。
増圧ポンプは停電時にも本管の圧力により給水可能となります。当然撤去されます。
ただし、受水槽方式は断水時に半日程度給水可能ですが、増圧ポンプ方式は、直ぐに断水します。
このポンプ室は、写真左の壁沿いに新しい増圧ポンプが、コンパクトに2SET設置されていますので、加圧ポンプ撤去後は、倉庫等に転用できます。
水道局からは、1棟毎に5SETの増圧ポンプにて供給するように言われたのですが、2棟を50mm、3棟を75mm(当時新製品)の2SETで供給させて欲しい旨申し入れ、了解されました。
言って見る物です。(水道局様、ご理解有難うございます。)
おかげ様で、相当工事費が助かりました。
給水本管(300φ)からの引き込み分岐管は、それぞれの増圧ポンプ毎に必要で、1本を2本に追加する事はどうしても曲げられないとの事でした。
分岐サドル
不断水分岐工法により給水本管から分岐しています。
近隣建物に断水による迷惑を掛けることなく、本管分岐工事が行えます。
不断水工法の原理 コスモ工機より
75mmの増圧ポンプは、初めてお目にかかりました。
手前が75mm
75mmの縦型ポンプは、この製品のために開発されたもので、見慣れない形をしています。
隣にある50mmの増圧ポンプに比べるとずいぶん大きく感じます。
敷地内の給水管は、高密度ポリエチレン管(水道配水用ポリエチレンパイプ:青、High Density Polyethylene-HDPE管)と電気溶着継手により施工しています。
錆びることを知らない、軽い配管材料です。
紫外線には強くないので、地中埋設管専用です。可とう性が結構あるので、継手は少なくてすみます。
サドル付分水栓による配管の分岐も可能です。
電気溶着継手の作業は、熟練工が不要で、工具も軽微ですし、しかも信頼性の高いものです。
電気溶着(EF接合)のメカニズム
EF(エレクトロフュージョン)接合とは、接合面に電熱線を埋め込んだ管継手(受口)に管(挿し口)をセットした後、コントローラから通電して電熱線を発熱させ、管継手内面と管外面の樹脂を加熱溶融して融着し、一体化させる接合方法です。
夕方5時頃、やっと新しい増圧ポンプからの水が出てきました。
早速受水槽を解体しています。1週間くらい掛かります。
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増圧直結給水の適用範囲を拡大しました!! 東京都水道局
現在、「増圧直結給水方式」により、16階程度、200世帯程度の建物まで直結給水方式が可能になっていますが、下記のとおり、増圧ポンプを複数設置する新たな給水方式により、これまで直結給水できなかった建物でも直結給水方式を選択していただけるようになります。
(1)「増圧直結給水方式(
直列多段型)」・・・より高層な建物への給水
複数の増圧ポンプを地上と建物の中間層等に直列、多段に設置する方式で、全国で初めて導入するものです。
(2)「増圧直結給水方式(並列型)」・・・より大規模な集合住宅等への給水
複数の増圧ポンプを地上に並列に設置する方式です。
新たに導入された増圧ポンプ給水方式
導入可能な建物の範囲が大幅に拡大されました。
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