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マンション共用部設備のリフォーム

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増圧ポンプへの切り替え工事設計図

マンション・アパート等の給水設備において、既存の受水槽や加圧ポンプ等を撤去して、増圧ポンプ方式へ切り替える例が増えてきています。

切替工事費は、以下の要因により変化します。
1.既存の給水引込管を更新(サイズUP)する必要があるか。
  ・・・・多くの場合サイズUPの要あり。
2.給水本管が埋設されている道路の仕様。
  ・・・・舗装仕様の高い道路の向い側に本管があるとコストアップとなる。
3.受水槽の基礎の撤去仕様
  ・・・・地中埋設部分まで撤去するとコストアップとなる。
4.敷地内の給水管ルートの切り替えによる路面仕上げの復旧

給水引込管の位置と、既設加圧ポンプの位置を睨みながら、総合的に判断して、最適な増圧ポンプの位置を決定します。

下図はイメージですが先日作成・提案した、切替工事の計画・設計図です。ミニマムコストを追求した計画としています。

増圧ポンプ切替.JPG

増圧ポンプの騒音は気になる大きさではありませんが、できるだけの配慮が必要です。

所轄の水道局に出向き、本管サイズ本管給水圧力に関して、増圧ポンプ方式とする事に支障が無いかどうかの確認は必須です。
最近水道局は、各地での増圧ポンプへの切り替えを前提に、本管計画・改修をしているように思えます。
上の計画図には、本管図をスキャンして貼り付けています。


関連記事:増圧ポンプへの切り替えによる受水槽解体        特例直圧給水方式とは        直結増圧ポンプが能力アップ        受水槽撤去、増圧ポンプ設置        マンションの高置水槽を撤去しました

排水ポンプの逆支弁を交換

マンション管理士として顧問をしているマンションで、今日は、雨水湧水排水ピットに設置してある排水ポンプの逆支弁を交換しています。スイング部分の軸が錆付いたようです。
逆支弁が閉じなくなると、反対のポンプが運転する時に水が戻ってきてしまいます。

    逆支弁 001.jpg   逆支弁 002.jpg

14年目ですが、湧水量は多くなく、運転頻度が低いので、排水ポンプには問題ありませんでした。

増圧ポンプへの切り替えによる受水槽解体

加圧ポンプから増圧ポンプへ切り替えましたので、受水槽(約90t)の解体です。

     受水槽解体         解体 001

解体 002
1回/年内面を清掃していますが、結構長年の汚れが付着しているように見えます。

    受水槽解体05     増圧ポンプ 001

    受水槽 002  コンクリート基礎も撤去されさら地になりました。

1回/年清掃し、水質検査を実施していましたが、その費用が節約できます。
本管からの直接の給水はより衛生面で有利です。

非常用の水源として残す意見もありましたが、費用対効果(B/C)を検討の上、撤去する事となりました。

基礎も撤去しますので、跡地は、自転車置場等に転用できます。

ポンプ室のポンプと廻りの配管も解体します。 ポンプ室

   解体 005     加圧タンク  加圧タンクの解体です。


   ポンプ室 002     ポンプ室 001

ガランとしたポンプ室の片隅に、75mmと50mmの増圧ポンプが2SET設置されています。


関連記事:増圧ポンプへの切り替え工事        直結増圧ポンプが能力アップ        特例直圧給水方式とは        事務所ビルにも直結増圧ポンプ        増圧ポンプへの切り替え工事設計図

増圧ポンプへの切り替え工事

本日は、増圧ポンプへの切り替え工事を実施していますので、自宅が断水しています。
40戸程度が5棟からなる団地ですが、今朝までは、大型の加圧ポンプにより給水していました。

増圧ポンプ 006  撤去される加圧ポンプ

写真の中央床に転がしてあるのは、敷地内の地中埋設にて使用するHigh Density Polyethylene-HDPE管です。

左手前は、自家発電機です。停電時にも給水するためのものですが、点検費用が馬鹿になりませんでした。
増圧ポンプは停電時にも本管の圧力により給水可能となります。当然撤去されます。

ただし、受水槽方式は断水時に半日程度給水可能ですが、増圧ポンプ方式は、直ぐに断水します。

このポンプ室は、写真左の壁沿いに新しい増圧ポンプが、コンパクトに2SET設置されていますので、加圧ポンプ撤去後は、倉庫等に転用できます。

水道局からは、1棟毎に5SETの増圧ポンプにて供給するように言われたのですが、2棟を50mm、3棟を75mm(当時新製品)の2SETで供給させて欲しい旨申し入れ、了解されました。
言って見る物です。(水道局様、ご理解有難うございます。)
おかげ様で、相当工事費が助かりました。

給水本管(300φ)からの引き込み分岐管は、それぞれの増圧ポンプ毎に必要で、1本を2本に追加する事はどうしても曲げられないとの事でした。

不断水分岐工法2   不断水分岐工法 分岐サドル

不断水分岐工法により給水本管から分岐しています。
近隣建物に断水による迷惑を掛けることなく、本管分岐工事が行えます。

不断水工法 不断水工法の原理  コスモ工機より

75mmの増圧ポンプは、初めてお目にかかりました。

増圧ポンプ 004 手前が75mm    増圧ポンプ 010

増圧ポンプ 003

75mmの縦型ポンプは、この製品のために開発されたもので、見慣れない形をしています。
隣にある50mmの増圧ポンプに比べるとずいぶん大きく感じます。

敷地内の給水管は、高密度ポリエチレン管(水道配水用ポリエチレンパイプ:青、High Density Polyethylene-HDPE管)と電気溶着継手により施工しています。

錆びることを知らない、軽い配管材料です。
紫外線には強くないので、地中埋設管専用です。可とう性が結構あるので、継手は少なくてすみます。
サドル付分水栓による配管の分岐も可能です。

電気溶着継手の作業は、熟練工が不要で、工具も軽微ですし、しかも信頼性の高いものです。

電気溶着  電気溶着(EF接合)のメカニズム

EF(エレクトロフュージョン)接合とは、接合面に電熱線を埋め込んだ管継手(受口)に管(挿し口)をセットした後、コントローラから通電して電熱線を発熱させ、管継手内面と管外面の樹脂を加熱溶融して融着し、一体化させる接合方法です。
電気溶着継手2  電気溶着継手

夕方5時頃、やっと新しい増圧ポンプからの水が出てきました。

受水槽解体
早速受水槽を解体しています。1週間くらい掛かります。
関連記事:増圧ポンプへの切り替えによる受水槽解体        直結増圧ポンプが能力アップ        特例直圧給水方式とは        事務所ビルにも直結増圧ポンプ
関連情報: ■ 増圧直結給水の適用範囲を拡大しました!! 東京都水道局
現在、「増圧直結給水方式」により、16階程度、200世帯程度の建物まで直結給水方式が可能になっていますが、下記のとおり、増圧ポンプを複数設置する新たな給水方式により、これまで直結給水できなかった建物でも直結給水方式を選択していただけるようになります。
(1)「増圧直結給水方式(直列多段型)」・・・より高層な建物への給水 複数の増圧ポンプを地上と建物の中間層等に直列、多段に設置する方式で、全国で初めて導入するものです。

(2)「増圧直結給水方式(並列型)」・・・より大規模な集合住宅等への給水
複数の増圧ポンプを地上に並列に設置する方式です。

新たに導入された増圧ポンプ給水方式
増圧直結給水2

導入可能な建物の範囲が大幅に拡大されました。

■ 直結給水方式への切り替えのお勧め 横浜市水道局

横浜市水道局

合併浄化槽を廃止して砂埋め

神奈川県相模原市 2008年7月 設計・監理: (有)A tempo

生活排水を下水本管への放流へ切り替えましたので、合併浄化槽を廃止し砂で埋設します。

砂埋め4   埋設する前に、まず汚泥とスカムを引き抜きます。

汚泥とスカムの引き抜きを含む浄化槽の清掃については、少なくとも毎年一回(規則で定める場合にあつては、規則で定める回数)実施することが義務付けられているが、汚泥の堆積等により浄化槽の機能に支障が生じるおそれがある場合には、清掃を速やかに行う必要があるものであること。
と浄化槽法に定められています。・・・・実施していますか。

バキューム  引き抜き2

汚泥とスカムは、バキュームカーで引き抜きます。今ではあまりお目にかからなくなりましたが、来ていただいたのは新車でした。相模原市には現在8台が現役で、まだまだ引っ張りだこだそうです。

消毒  穴開け

次に消毒をして、底部に穴を開けます。

砂埋め2  土 004  埋設

そして砂で埋めます。

配筋     コンクリートの打設

この後開口部に配筋をし、コンクリートを打設して、駐車場として利用します。

埋め戻し
コンクリートを打設する前に、しっかり填圧します。
差し筋
配筋をして強度を高めます。

ブロア      ブロア撤去

不要となった浄化槽ブロアを撤去しました。

掘削   →    舗石ブロック

舗石ブロックを原状に回復しました。

浄化槽
1.浄化槽の設置基数  浄化槽の設置基数は、平成19年度末時点で8,417,884基となっており、うち合併処理浄化槽2,776,222基、単独処理浄化槽5,641,662基となっている。平成18年度に比べて、合併処理浄化槽が117,240基増加し、単独処理浄化槽が323,951基減少したため、合わせて206,711基の減少となっている。  浄化槽設置基数のうち、合併処理浄化槽の設置基数が多い都道府県は、順に千葉県(180,960基)、埼玉県(180,902基)、愛知県(147,455基)、鹿児島県(126,191基)であり、設置割合が高い都道府県は、順に岩手県(83.7%)、長野県(74.4%)、長崎県(68.0%)、福岡県(60.2%)、北海道(59.5%)となっている。

関連記事:浄化槽を廃止して下水本管へ放流        浄化槽の廃止・生放流化に伴う敷地内排水管の敷設

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