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マンション共用部建築のリフォーム
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地震によるエキスパンションジョイントの被害
2011年3月11日の東日本大震災により、被害を受けたマンションのエキスパンションジョイントです。マンション全体では、幸いにも大きな被害は無かったので、被災後すぐでの補修はしなかったのですが、見苦しいので今回原状回復工事を提案することにしました。
左の固定側ピンが外れているので、ガムテープで応急処置をしていました。地震時のステンレス板の動きにより、廊下の腰壁が破損しています。これらは典型的な被害例です。
2階から10階のエキスパンションジョイントの内、9階・10階に比較的大きな被害が発生していました。
マンション地下駐車場へ防潮板の設置計画
神奈川県相模原市 2008年9月 計画: (有)A tempo
最近のゲリラ豪雨では、多くの地下駐車場の車が、退避する間もなく、冠水被害にあったようです。
写真はあるマンションの地下駐車場への入口です。前面道路から下り勾配で地下1階レベルへつながります。
生憎、少し盆地状の土地柄で、先日のゲリラ豪雨の時、全面道路からの大量雨水により、数台の車が不幸にして冠水してしまいました。ピット式2段駐車の下部に置いてある車が、特に逃げる間もなかったようです。
入り口全巾の雨水側溝がありますが、豪雨となると気休めにしかなりません。
排水ポンプが設置してありましたが、漏電ブレーカーが作動し運転不能状態でした。建物の場合、悪い事は得てして重なります。
水没した機械式駐車装置も、安全装置等の修理費が掛かるようです。
そこで、防潮板の設置提案です。
設計概算は、¥200万円程度となっています。普通車1台分程度ですが、高い印象を受けます。
防潮板が有効に機能するには、その設置により雨水の侵入が阻止できる建築構造になっている必要があります。一部の改造が必要となる場合もあります。
次に、防潮板を豪雨時に、誰が組み立てるかについて管理組合内で了解・合意されている必要があります。管理人が24時間勤務されているマンションは稀ですから。
防潮板を設置しても、不幸にして冠水を防げなかった時にトラブルとなります。
雨水センサーにより自動でセットアップするタイプもありますが、信頼性について覚悟が必要です。
通常のマンション保険は、機械式駐車場の冠水は補償対象外となっています。「利用者の責任」となります。
地下駐車場にお車を置いておられる方は、冠水被害を念頭に入れて駐車場内での事故も保障の対象にしている車両保険に加入する事をお勧めします。
●地下駐車場等が冠水の被害を受ける可能性は格段に低下いたしますが、冠水しない事を保証する物ではありません。 ●24時間の管理人体制ではない為、豪雨時の防潮板の組み立て作業は、ご入居者様が主体となります。 ●吸水性土嚢の採用もご検討下さい。という説明文を付記させていただきました。
相模原地区は、雨水を地下へ浸透させる事になっていますが、浸透面積(地肌の面積率)・浸透能力の面からすれば、地下駐車場を設けるべき土地柄ではありません。
関連記事:マンションの機械式駐車場を撤去 機械式駐車場と大規模修繕工事 巨大な吹き抜けの下は地下鉄ホーム 雨水浸透枡は有効に機能していますか? 機械式駐車装置のメンテナンスコスト
関連情報:8月末豪雨 雨水止水板が威力発揮
地下鉄や地下街の入口でよく見かけますが、取り付けるタイミングや運用管理によってその有効性に差が出るようです。
共用階段・廊下は防滑性長尺塩ビシート
神奈川県大和市 2008年6月 設計・施工監理: (有)A tempo
マンションの共用階段は、モルタル仕上げの場合が多いですが、大規模修繕の際には防滑性長尺塩ビシートで仕上げます。
端末シールが未施工です。
・防水性能 ・防音性能 ・意匠性も大幅にUPします。
共用廊下は、既存の塩ビシートを新しいシートで張り替えます。
長尺塩ビシートは、繋ぎ目を溶接します。
Vカットしたシート同士を、熱しながら塩ビシート溶接棒で溶接します。
ところで、既存の塩ビシートを剥すには、専用の電動工具を使います。
それなりの名前が付いていると思いますが、生憎知りません。
端末シールを施工して、きれいに完成しました。
関連記事:階段に手摺を設置してバリアフリー(完成) 階段の改修 手摺を付けてバリアフリー工事 階段防水塗装の改修 エントランスホールをイメージチェンジ
マンション外壁改修工事の完成
神奈川県狛江市 2008年5月 設計・施工: (有)A tempo
3ヶ月の予定でしたが雨と風に祟られ4ヶ月近く掛かってしまいましたが、やっと外壁改修工事が完成しました。
After写真ですが、光があたっているので実際より薄く写っています。
長い間入居者の方々には暗い思いその他のご迷惑をおかけしました。
お詫び申し上げます。
白い色は、冷たいと言うか暗い感じを受けていました。
薄いピンク色の石調仕上げ(エレガンストーン)へ変更しました。
カラーシュミレーションを見ていただきたいところですが、狙いの色より少し濃い目に見えています。
上の写真の色は実際の色に近いものとなっています。
ともあれオーナーさんにはすごく気に入っていただきました。
ほっとしています。
関連記事:マンション外壁のカラーシミュレーション リフォーム外壁色が決まりました。 外壁改修工事の色見本 マンションの玄関扉をピンク色に! 塗装・吹付けにおける色見本の重要性
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