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マンション専有部建築のリフォーム

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バリアフリーリフォームによる所得税額の特別控除

50歳以上の者が自ら所有し居住している住宅をバリアフリーリフォームする場合は、所得税額の特別控除を利用できます。

>>>>>対象工事内容 国土交通省告示第四百七号

今回利用する投資型減税の他に、ローン型減税(併用可能)があります。

これに比して固定資産税の減額(1/3を軽減)は、65歳以上の者(所有・居住)が対象となります。

実際の工事費あるいは標準的な工事費が200万円を超えても、控除対象限度額は200万円ですから、最高控除額は控除率10%をかけて20万円となります。

省エネリフォームの投資型減税と併用する場合も、合計控除対象限度額は200万円です。

● 工事費の要件:バリアフリー改修工事費用(補助金等の額を差し引いた金額)が
         30万円を超えること
● 所得要件  :合計所得金額が3000万円以下であること

今回の標準的な工事費算定表

標準工事費.JPG
バリアフリー改修に係る標準的な工事費用相当額を定める告示(国土交通省告示第384号

見積書や契約書で、控除対象限度額の200万円を税務職員がチェックすることは困難ですから、標準単価を定めています。

少し高めに出るようです。
実際の工事費はこれを少し下回りましたが、200万円を超えていましたので、20万円のメリットを施主に提供できます。

この計算書を増改築等工事証明書に添付して、確定申告時に税務署へ提出していただきます。

増改築等工事証明書は、バリアフリーリフォーム及び省エネリフォームの投資型減税(自己資金)又はローン型減税(借入金)や、住宅ローン減税を受けるために必要となる書類です。

それぞれに共通の書類ですから、それぞれの場合にどこに記入するかが判り難い書類です。

増改築等工事証明書1.JPG
増改築等工事証明書2.JPG
増改築等工事証明書

それから、税務署では「住宅特定改修特別税額控除額の計算明細書」が必要です。

計算明細書.JPG
この書類も設計事務所の者が下書きをしておいてあげないと、一般の納税者には書きづらい書類です。

その他
● 登記事項証明書    ● 工事請負契約書の写し    ● 住民票の写し
が必要となります。

       ● 65歳以上の者
       ● 要介護者又は要支援者の認定を受けている者
       ● 障害者
以上のいずれかの方と同居している親族が、所有し同居している住宅も対象となります。

リフォーム工事後の居住開始日が、平成21年4月1日から平成22年12月31日までの場合の減税制度です (居住開始年分のみ適用)。
延期されそうな予感がします。

住宅エコポイントと共に、是非ご利用下さい


関連記事:手摺を設置してバリアフリー        バリアフリーのユニットバス        住宅エコポイント申請用の納品書        住宅エコポイント・即時交換の申請をしました。
関連情報:No.1220 バリアフリー改修工事をした場合(住宅特定改修特別税額控除)  
国税庁[平成21年4月1日現在法令等]
■ [環境CSR]米サンパワー、スペインに9メガワットの追尾式太陽光発電所を建設
スペイン太陽光発電.jpg
スペインとポルトガルの国境オリベンサに設置されたサンパワーのトラッカーシステムを採用した太陽光発電所(2008年5月撮影)。(c)ecool/ SunPower

■ [環境CSR]アブダビに世界最大の太陽熱発電所を建設-マスダール、トタル、アベンゴアが提携

アブダビ.jpg
アブダビの南西約120キロ、マディナ・ザイードに建設予定の「シャムス1」集光型太陽熱発電所(CSP)の完成イメージ。(c)ecool/Abengoa Solar

★針を使わずに紙をとじられる、 環境に配慮したステープラー★

                 

オープントイレのスライディングスクリーン

バリアフリーを重視すれば、大便器廻りには広いスペースが欲しいところですが、住宅であっても個室性が欲しいシチュエーションがあります。今回のプランでは、お子様(特に女性)がトイレを使用中でも、父親がお風呂を使用したい場合等です。

そこで、スライディングスクリーンです。

スライディングスクリーン.JPG

さまざまな使い方が可能で、色々な空間へ変身します。
 
スライディングスクリーン2.JPG  スライディングスクリーン4.JPG

体調異変等に備えて、ユニットバスの引き戸と同様半透明としています。

                   スライディングスクリーン5.JPG    スライディングスクリーン6.JPG

オープントイレの場合、タオル掛け等を工夫して設置する必要があります。

・・・・・壁が無いからです。
今回は、洗面台の引き出しに取り付けました。


                 天井レール.JPG    IMG_0526.JPG
 

天井レールとレールを受ける天井下地材です。


床にレールは無くガイドピンで振れ止めします。スクリーンが近づくと磁石によりピンが上がります。

ガイドピン.JPG  ガイドピン2.JPG

スライディングスクリーン3.JPG
こうして所謂便所は無くなりました。 洗濯機の前から、専用庭を見ています。 手前から、スライディングスクリーン、便器と洗面台、台所への引き戸、冷蔵庫と台所、リビング・テーブル、遠くにバルコニーと見渡せます。
関連記事:マンションのリノベーション(設備機器)        物入れ下部は「猫」のオープントイレ

マンションの階高を決める場所

ラーメン構造の場合は、梁の下場までの高さを設定して階高を決める場合もありますが、マンションの階高は、下の写真の高さ方向の納まりで決定されます。

IMG_0526.JPG
ユニットバス(左)への入り口部分で、脱衣・ユーティリティー部分です。今回はオープントイレとして大便器も置いています

今天井の下地を組んでいるところで、天井中央の幅の広い木材は、スライディングウォールのレール下地となります。

この部分は、床下に給排水管のための床の嵩上げも必要となります。

この場所の天井裏へ排気ダクトを窮屈に収めていますが、間仕切りボードをコンクリートスラブまで立ち上げて排気チャンバーとすれば、このダクトは不要だったことに後で気がつきました。
vd-13zfc6.jpg
ユーティティーの天井に通常取り付ける排気口も、部屋の天井一辺を排気スリットにすることにより、不要となります。

今回この部分の天井高さは2100としましたが、2150にはできていたでしょう。

ユニットバスの天井に取り付けた親子の天井扇です。 点線部分のダクト及び天井吸込み口が不要となります。

関連記事:床段差の解消        マンションのリノベーション(設備機器)        マンションのリノベーション(ユニットバス)        バリアフリーのユニットバス        オープントイレのスライディングスクリーン

台所への給気口

台所には通常レンジフードがありますので、その排気量に見合った給気口を設置する必要があります。

台所給気1.JPG
玄関から見た給気口です。廊下手摺の上にあります。下にはセンサーフットライトがあります。

台所給気2.JPG
一輪挿しを置く飾り窓でもあり、台所からは玄関の様子を見ることが出来ます。

台所給気.JPG
台所にある冷蔵庫裏の熱気を解消して、熱交換効率を高め省エネにも貢献します。

レンジフードの運転音が小さくなり、玄関扉の開閉がスムースになりますので、効果を確認することができます。

トイレゾーンの臭いがキッチンに漏れないようにする効果も期待しています。

台所側から見ています。右が冷蔵庫。

これからの季節結露の発生やカビの発生を防ぐためには、高気密住宅にしないことが重要となります。高気密サッシはサッシメーカーが高価格にするための陰謀と考えて、安易に採用しないほうが良いでしょう。むしろ換気機能の付帯したサッシをお勧めいたします。
24時間自然換気が理想です。

カビを見つけたら、重曹大匙2杯+酸素系漂白剤大匙2杯に、水を少々混ぜながらペースト状にし、カビがある部分にパックすると良いでしょう。何度か試しながら、原因を考えて除去してください。

廊下への外気給気は、北側洋室が納戸として使用されていますので、外壁にある多目的スリーブを外気給気レジスターへ改修する事により確保します。

IMG_0711.JPG
上が今までの蓋で、下が改修されたレジスターです。

IMG_0712.JPG

外壁側は雨が掛かりますので、フードタイプのベントキャップへ更新しています。

洋室のドアにあるアンダーカットにより、廊下へ供給されます。納戸の換気にも役立ちます。

24時間自然換気住宅へするための一つの手段です。


関連記事:手摺を設置してバリアフリー        低気圧住宅でのサッシュ風切音

手摺を設置してバリアフリー

バリアフリーとするには、手摺の設置は欠かせません。

手摺.JPG

左から、大便器の右に1本(白:紙巻器と一体)、オープントイレ室兼洗面室の入り口兼大便器の左に1本、廊下に沿って長く1本、そして一番右の遠くにあるのは、玄関上がり框に設置した縦長の1本(下の写真)です。

玄関.JPG
手摺の下に、スリッパ棚ができました。左には、廊下の手摺と、その下に設置した、玄関の人を感じて足元を照らすセンサーフットライトが見えます。

このほか浴室に2箇所設置しています。

大便器と浴室.JPG


キッチンから見た浴室入り口にある手摺です。
手前左は冷蔵庫で、その先に大便器があります。

手摺を設置するには、壁の内部に加重を支える下地材が必要となります。
下の写真は、廊下の長い手摺の下地材を施工しているところです。


IMG_0522.JPG

他の手摺にも下地材を施工しているので、出来上がった手摺に触ると、下地材の強度を感じることができます。

IMG_0646.JPG
7番目の手摺が、玄関からリビングへの入り口にあります。
壁の上部を切り欠いてキッチンとリビングとの仕切りを軽くすると同時に手摺としています。

IMG_0608.JPG

床置きの食器棚と一体にして、 構造的にしっかりとさせています。

食器棚は引き出しタイプとして、収納力を上げています。ゆっくり閉まる機能付です。


IMG_0650.JPG

廊下は、手摺の設置で狭くならないよう拡幅しています。
スロープは、リフォームしていない部分との高さの違いを見ることが出来ます。
このスロープは結構造るのが面倒です。




関連記事:バリアフリーのユニットバス
       床段差の解消



関連情報:水まわりのバリアフリー(1) トイレの手すり編 ケンプラッツ 2010/05/21

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