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タピオカ屋さん開業シミュレーション@下北沢
こんにちわたいらです。
アヒージョ作りました。
若干タイトルと違和感を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが
私が個人撮影したものをすんなりブログにアップできるかどうかという壮大な社会実験です。
やっぱしスキレットとかココットとかで器そのものをチンチンにせんといかんな。
最後の方はタコやマッシュルームとローション相撲取ってる感覚でした。
さて!気を取り直して!
最近ちょっと飽和してる感はありますがしぶとい人気を誇るタピオカミルクティー。
地元の駅に4店舗もの専門点がしのぎを削ってそこそこ閑古鳥が鳴いております。
「自分、飲食のコンサルやってるっす」という方々には経験値で劣るかもしれませんが
多少なりとも飲食店のコンセプトメイクとか収支の見通し立てたりしてた私が
全力で下北沢でタピオカ屋さんで金儲けを試みるという前代未聞のこの企画!
なんと得意の見切り発車でサンプルのデータも何も無い丸腰からのスタート!
全部税別で想定してます。
①物件取得
本来は収支組んでから家賃や内外装工事にかけられる金額を逆算して
物件と折り合いをつけていくのが無難かとは思うんですが
なんとなくそれだとつまんないし日中人口が多くて個人的に馴染みのある下北沢でトライ。
まず目についたのがタピオカ屋の居抜き物件。
所在地 | 世田谷区北沢2 | ||
---|---|---|---|
最寄り駅 | 小田急本線・小田原線 下北沢 徒歩4分 (乗降者数:114,669人/日) | ||
賃料 /坪単価 | 41.8万円 / 46,914円 | ||
面積m2・坪 | 29.44m2 / 8.91坪 | ||
造作譲渡料 / 前テナント | タピオカ | ||
出店可能な飲食店の種類 | 軽飲食向き |
坪単価がもうすんごい。そりゃ銀座西麻布とかと比べたらアレですけど。
下北沢、そこはおしゃれに憧れる人たちが集まるあまりおしゃれじゃない町。
サブカルのメッカ過ぎて富裕層の割合が三茶とかと比べてどうしても低いんですよね。
軽飲食向きどころかどう考えても軽飲食しかできません。
従って正しい表記は「テイクアウト軽飲食以外不可」。
居抜きでイニシャル抑えられるところは魅力ですが
なんで前のタピオカ屋は撤退したのかという理由を察してスッとタブを閉じる。
所在地 | 世田谷区代沢5 | ||
---|---|---|---|
最寄り駅 | 小田急本線・小田原線 下北沢 徒歩5分 (乗降者数:114,669人/日) | ||
賃料 /坪単価 | 19.82万円 / 24,409円 | ||
面積m2・坪 | 26.83m2 / 8.12坪 | ||
造作譲渡料 / 前テナント | 相談 / テイクアウト店 | ||
出店可能な飲食店の種類 | 軽飲食向き | ||
こだわり条件 | |||
備考 | カフェ・テイクアウト店最適 深夜営業不可 |
んー、図面も立地も確認できておりませんがこんなもんでしょう。
極端においしい物件とかで話をしても現実味がないので(探すのがめんどくさいので)
ここら辺でハンマープライス。
②コンセプト・商品構成
ここが一番楽しくて肝要なところです。
タピオカミルクティーや言うとるやんけと思われるかもしれませんが
最近の傾向としてヨーグルトとかフルーツとか抹茶とかとのハイブリッドタピオカドリンクが
当たり前になってきています。
やはり個人で台湾の商人や怖い人に対抗するためにはコンセプトを尖らせる必要があります。
バリエーション増やすとロスが出るしオペレーションが煩雑になるので
ウバ茶葉100%の薄紅色したロイヤルミルクティーに純白のタピオカを放り込む!
これ一本で勝負してみようかと思うんです。
天にホイップクリームとフレッシュミントでも乗せようか。
バニラアイスとか沈んじゃうもんなぁ・・・シナモンだと好き嫌いあるし。
ロイヤルミルクティーってお金かかるし足早いとは思います。はい。
ウバ使えば多少赤くなるけど映えさせるにはちょっとだけ悪さが必要かもテヘペロ。
タピオカは本来色着いてないですがなんとか半透明じゃなくて白くしたいなぁ。
まぁそんなこんなで商品開発はできたとしましょう。
容器は下のレベル感にロゴ入れかフィルムを巻き付ける。
③原価・販売価格設定
ざっくりですが
ロイヤルミルクティー250㎖ ⇒ 60円
容器等備消品 ⇒ 25円
タピオカ ⇒ 15円
ホイップクリーム+フレッシュミント ⇒ 10円
合計110円がおおよその原価として想定されます。
一般的にはこの半分くらいでしょうね。
「ここのタピオカミルクティーはちゃんと濃くて冷たい」
という商品力、ブランディングのためちょっと頑張っちゃいました。
それでも販売価格は500円。これならちょっと売れてくれても良いのでは。
③オペレーション・人件費
ここが最大の難所。どれだけ自分が店に出突っ張りになる覚悟があるかで数値暴れます。
ワンオペが可能なようにはしておかなくてはならないものの、
パフォーマンスとしてドヤ顔で牛乳で紅茶を落としてるところを見せたい。
とりあえずワンアイテムだし券売機は余裕で導入するとして
11:00~22:00をOPEN時間として設定しましょうかね。
前後30分ずつを足した12hアルバイトちゃんを1名張り付ける。
休日は+6hくらい見ておきましょうか。
足りないところは自分が出る。たぶん結構出ないとやばたにえん。
④売上予測
単価は決まっているので何杯売れるかだけが焦点となります。
私の過去のやり方で言うと、何杯売れるかというよりは
「何杯売らなきゃいけないか」を逆算して鉛筆を舐めます。
すっごい雑ですが広告費やイニシャルの回収を含め月50万円残さないといけないとしましょう。
というわけでこれまでの収支を月間でまとめてみます。
一日あたり平均x杯の販売とします。
もとい、やっぱりタピオカだからt杯にしましょう。
費用
¥200,000(賃料) + @110 × t × 30日(原価) + @1,050 × 420h(人件費)
=¥641,000 + 3,300t
収入
500t × 30日
∴ 15,000t - (¥641,000 + 3,300t) > ¥500,000 であればオッケ
11,700t > ¥1,141,000
t > 1,141,000 ÷ 11,700
t > 97.5
あれ?意外とまともな数字に着地してしまった。
もっととんでもない無理ゲーになるかと思っていました。
タピオカミルクティーを1日AVG100杯売り続けることができれば
なんとか呼吸も食事も続けることができるようです。
多分大半のタピオカ屋さんは見た目を良くしてSNSでバズらせるけど
味やサービス、コンディションではお客様は決して満足していない。
「かわいー♡まぁ普通においしいけど△ヌルい△ストローでどうやってイチゴ食べるん?」
だからブームが一過性のものとなって2周目が遠のくケースが多いように思います。
また、プロでなくてもできるから運営にプロが介在しない。
ちゃんと原価をかけてあげてサービスレベルと商品コンディションを維持する。
全然簡単なことではないけれどリピート率に重きを置けばなんとかなるかもしれないという
予想だにしない結論が出てしまいました。
楽観的という表現はしたくないのですが、予期せぬトラブルが発生しない前提です。
だいたい予期せぬトラブルは起きるものだと思っておいた方が良いです。
また、美味しいものを出し続けてればお客様が利用し続けてくれるというのは幻想なので
落ちてきた時の対策を落ち始める前にイメージしておく必要はあります。
全然パクってもらって構わないですが失敗しても責任は負いかねます。
ただし成功した場合60%のインセンティブを申し受けますのであらかじめご承知おきください。
あーお店やりたいなー
でわでわ