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予算と実績の管理について
こんにちわたいらです。
今からごくごく当たり前のことを書きます。
管理職ならずともなにかしらの役職についている方なら
必ず知っておかなければならない「予算」と「実績」の管理、考え方。
あくまで基本の総論ですので細かいツッコミどころは出てくるでしょうし
理由があって少し異なった管理手法を取っている企業もあろうかと思います。
ズレているのかズラしているのか、いずれにせよ理由は知っておくべきかと。
なんでこんなこと書くの?って話なんですが
現場の方や現場出身の管理職の方にあまりに認識が間違っていたり
甘かったりというケースが多いので、まとめておきたかったんです。
ですので今回の内容は経営サイドにいる方にとっては至極当然なんですが
そうでない方に少しでも刺さる部分があったら、と筆を執っている次第でございます。
企業における予算とは収入、及び費用の必達目標です。
企業における実績とは収入、及び費用の着地数値です。
現場のトップが予算作成を実施し、それに基づいた数字を作るのが
最も健康的な企業の在り方です。
自分で立てた目標に向けて自分の責任で数字を作っていくわけですから。
とは言えお尻の数字、利益部分は決められていることが一般的です。
ここで料飲店舗A~Cを運営する会社があったとしましょう。
で、その会社は年間1,000万円の利益を出さなければならないとしましょう。
この1,000万について変更するのは無理です。叫ぶのは自由ですがただの騒音です。
会社本体とか、親会社とか、株主とかから降ってくる数字なので。
会社の上層部は考えるわけですよ。どう1,000万の利益をつくるか。
大体ちょっと無理目な数字になってることが多いですからね。
かといって初年度黒字の新規店舗を出すなんて魔法みたいなことはなかなかできないので
店舗Aに400万、店舗Bに300万、店舗Cに300万の利益を出してもらおう、と。
基本的には今年より来年、来年より再来年と予算は増えていくものなので
その時点で軽々と達成できそうな数字が下りてくることは少ないでしょう。
■店舗Aの優秀な責任者
400万かぁ・・今年より50万も利益積まないといけないのかぁ・・・
今年は収入実績はそれなりに成果だしているから収入積むのは厳しいか・・・
もっと細かい人件費コントロールをして、メニューの見直しで食材ロスを減らさねば!!
■店舗Bのハングリーな責任者
300万・・今年死ぬ気でやって250万だったのにまだ50万積めって言うのか!!
どううまく回っても280万までしか見えない。残り20万は会社に掛け合ってみよう。
■店舗Cの置物責任者
ん?300万?そもそも今年いくらか知らないし。
まぁ考えたところでどーしよーもない適当に数字日割りすっか。
私は店舗A,Bの責任者はどちらもアリだと思います。
そのくらい実態と乖離した予算が降ってきたかでとるべき行動も変わってくるでしょう。
店舗Aの責任者は自分で抱え込み過ぎてしまったり、
不健康な利益の捻出をしたりしがちなので、言われるがままというのもお勧めできませんが。
店舗Bの責任者が実は店舗Aよりも優秀だったりすることもあります。
それはちゃんと数字とロジックを組んだ上で会社に掛け合えるかにかかっています。
店舗Cの責任者は非常に会社からの期待値が低いと言わざるを得ません。
仮に現場がいくら忙しくても予算作成に携わっていないとしたら
店舗の責任者ではなくあくまで現場オペレーション上の責任者です。
はい、店舗Cの責任者みたいな人が世の中大半を占めています。
会社は店舗Cに対して「黙って首縦に振って実績数値も出してこい」と無茶なこと考えてます。
わざわざ予算を承服しない店舗責任者を育てる暇も理由もないわけです。
店舗責任者は自分で予算と実績の作成、管理ノウハウを学ばなければならないのです。
もちろん一人ではなく、会社側や他の店舗責任者にいろいろ聞いてみるのも大事ですが。
予算を認識、把握せずどうやって実績を管理するんですか?
発注やシフトコントロール、販促策の最終決裁権を持っているのは店舗責任者でしょう?
お財布の大きさを他人に任せておいていいんですか?
もちろん会社だから異動もありますしこれだけ移り変わりが激しい世の中ですから、
予算未達になることだってたくさんありますよ。
その時はその時!なぜ未達だったのかをしっかりと分析し、
どうやって未達分を今後回収するのかの策を練れば良いのです。
言うほど簡単ではないですけどね・・・
一番言いたかったこと。
店舗責任者は予算から見た実績数値を求められる役職です。
予算確定前にきちんと中身を把握して然るべき認識と行動をとりましょう!!
でわでわ