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【100日後に死ぬワニ】経緯と考察まとめ
こんにちわたいらです。
きくちゆうきさんという漫画家の方が書いた
「100日後に死ぬワニ」という作品がバズって炎上して火消しがほぼ完了しました。
「名前くらいは」とか、「電通案件だったんでしょ?」とか
いろんなところで情報がストップしていたり、
そこそことんちんかんな批判をしている人もいたりするので
自分なりに経緯をまとめてみました。
いろいろと情報は飛び回っておりますが
「外からみた経緯」「内側の事実」「感想・考察」に分けてコンパクトにまとめましたので
これさえ読んでおけば飲み会で置き去りにされることはありません(キリッ
内側の事実とはいえもちろん私が内側にいたわけではないのであしからず。
95%以上100%未満です。
【経緯】
- 漫画家きくちゆうきさんがTwitter上でデイリー連載開始。
- 死へのカウントダウンと裏腹に穏やかな日常が描かれ共感を呼び拡散。
- 連載開始から100日後である3月20日に最終回を迎えた。フォロワー220万人。
- 連載終了と同時にいきものがかりのコラボムービー公開、映画化やコンセプトストアにおけるグッズ販売等が発表される。
- 読者の多くはワニロスに浸る間もなくお金の匂いを感じてなえぽよ。
- #電通案件がトレンド入り。
- 3月21日にいきものがかり水野さんときくちさんが動画上で釈明。
【事実】
- 連載開始時はあくまできくちさん個人でスタート。タイアップ等一切なし。
- 1月に小さな代理店が入り、諸々のメディアミックスを計画。
- 2月中旬にいきものがかり水野さんがコンタクトを取り、楽曲を作ることに。
- 水野さんはコラボムービー作成のため画像編集等を電通の方に依頼。
- 連載終了時のコラボムービー、グッズ販売等が電通総合プロデュースのプロジェクトであったかのような誤報が飛び交った結果、炎上騒ぎに。
- 水野さんときくちさんの釈明動画が火消し効果抜群の誠意ある内容だった。
- 本人達曰く、100日後に間に合わせよう、という団結力のもと全てのメディアを展開した結果、少し空気の読めない勇み足な展開になってしまったとのこと。
【感想・考察】
作品自体私も目を通しましたが、老若男女問わずスッと入ってくる優しいタッチです。たぶん。
おうちでグダグダしたり、友達とわいわいしたり、ちょっと恋をしたり、
日々に漠然と虚無感を覚えていたり、それでいて自分が死ぬことなんて
これっぽっちも意識してない日常を温かく描いています。
ワニが死を意識していないからこそ、読者は「100日後」が近づくに連れて
「どんなことが起こるんだろう」と想像を掻き立てられたり、
ワニを応援したくなったり、いろんな感情が掻き立てられるわけですよね。
私は100日分を10分くらいでザーッて読んでしまったので正直中だるみ感はありました。
だけどデイリーで読んでたらきっと「明日はちょっとなんか起こるかな?」って
気になって読んじゃってたかなって思います。
でも、徹底してなにも起こらない。誰にでもあるような日常を描き続ける。
何なら100日目まで何も起こってないかのようにワニは死んでしまうんです。
読者からしてみたら
「あー自分だっていつ死ぬかわかんないんだよなー」
「大事な人がこんな風にして死ぬかもしれない」
「今を精一杯生きることって大切だよなー」
生きることの尊さとか死の儚さとかをいろんな人がいろんな価値観で考えてたわけです。
で、連載終了して、作品一緒に読んでた仲間達とお茶やお酒を飲みながら
感想言ったり共有したり寂しがったりする時間もなくメディアミックスの発表を目にする。
挙句に電通案件なんて誤報も飛び交うもんだから
読者はワニが金儲けのツールにされてたみたいな捉え方をしちゃったんですね。
私がこの件に関して思うことは以下3点。
・何のコンテンツであろうがマネタイズそのものを非難するのは間違い。
・小さな代理店はたぶんすごく頑張った。でもちょっと急ぎ過ぎた。
・「電通=金儲けの権化」みたいな安直な視点でデマを拡散した人愚か、信じた人反省。
あんまり個人の見解を入れるとそれこそ偏向みたいになっちゃうんでこれくらいにしときます。
お金の動きにばかり気を取られると作品に対する感性に蓋をしちゃうので
そこは切り分けて考えるようにしましょうね。
言うてもうとるがな。しかも赤字にしおって。
でわでわ